HOME > 学習ノート > 実践的評価法「足部」> 「膝部」> 「骨盤」>「脊椎」 > ■ 評価法 脊椎 脊椎 分類すると2つに大別される。 軸骨格:脊椎、胸郭、頭部、頚部 付属肢骨格:上肢、下肢 頚椎 :7個 頭部を支え、小さな椎骨から形成され、可動性が高い 胸椎 :12個 肋骨が籠のように形成されて、内臓を保護する 腰椎 :5個 大きな椎骨から形成され、安定性がある 全体的姿勢の観察が大切です。 観察ポイント:静止状態と歩行状態を確認して下さい。 チェックシート
● 腰椎の筋力テスト 両腕を前に伸ばしてもらい、その手を握り横に位置して、腰の辺りを支え、 手の甲に上から負荷をかける。 腕を通して背中の筋肉に力が伝わるのを感じる。 手の震え-背部の筋力が弱い場合。 肩の痛みが伴う場合-肩関節の障害や肩甲骨の筋力の弱さが考えられる。 胸骨の痛み-脊柱起立筋が上下に収縮するため。 ● 立位回旋筋力テスト 両手を合わせた状態で腕を前に伸ばしてもらい、患者の肩を支え、安定させ、 験者を押すようにして肩を回旋させる。 抵抗できる範囲で力を加える。 回旋の向きによって違いはないか? 立った状態で行う回旋テストは脊椎機能を観察するには有効である。 腰部が炎症を起こしている場合や腰椎の一部や椎骨に不安定性が見られなど、 このテストによって見つけることができる。 ● 伸筋筋力テスト(脊椎のテスト) ベッドに座った状態で、足の力を使えないようにして、患者に胸の前で腕を交差させて 背中(胸椎部)に手を当て前に押す。 患者がどれだけ押し戻せるのかをテストして、体幹や筋肉の強さを観察する。 痛みや、筋力の低下は見られないか確認する。 ● 屈筋筋力テスト ①ベッドに座った状態で患者に胸の前で腕を交差させて、験者は腰を支えて押しながら、 屈筋の筋力をテストする。 ②次は拇指を腹筋に置き、押しながら、屈筋の筋力をテストする。体を保持できているか、 筋萎縮や痛み、筋力の低下は見られないか確認すること。 ● 側屈筋力テスト ① ベッドに座った状態で、患者に胸の前で腕を交差させて、験者は肩を押しながら、 筋力をテストする。脊椎の安定性や体幹の側屈筋筋の筋力を確認する。横方向に押し、 反対方向にも押して、左右で筋力に違いが無いか確認する。 ● 回旋筋力テスト 患者の肩に手を置き一方は前方、もう一方は後方へ押し、患者には動かないように力を 入れて抵抗し体幹をひねるように優しく力を加える。 回旋させる方向によって筋力に違いはないか、筋力低下は見られないか、腰椎の症状や 痛みの再発はないか確認する。
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