HOME > 学習ノート > 整体の基本 施術の心構え > 十四経発揮 > 技術の前に大切なことがあります。 私たちは国内を元として諸外国でマッサージの技術を学びました。 あまり日本では言われることが少ないのですが、祈りがあります。 他国ではマッサージを行う前に、必ず祈りをしてから施術を始めるのです。 私たちは、患者さんの身体に初めて接した時に行うことがあります。 薄いピンクの布のようなイメージで全身を優しく包みます。 気で包むのです。 次に実際に身体に触れさせて頂きながら、心と身体の痛みが取れますようにと祈ります。 そして、施術をさせて頂くことに感謝をします。 これらを行います。 触れてから30秒くらいかかるかも知れません。それから施術を行えば良いのです。 結果はどうなんだろうと思われるでしょう? どうかご自分で試してみて下さい。 治療は我を捨て、相手と一体にならないとできないものです。 そして大切なことは、常に『心に触れる施術を心掛ける』と言う事です。 『良い施術、姿勢と呼吸と思いやり』 1)最初にくる言葉はもちろん「思いやり」で、その心が大切なのはいうまでもありません。 心が無ければ施術する意味がないのです。 2)『姿勢と呼吸は一体です』 姿勢が崩れていると自分は苦しくなりますし、相手には伝わりません。 自分が疲れるだけなら、それで良いでしょうが、患者さんも同じように疲れてきます。 労多くして、益少なしです。 姿勢が崩れることで呼吸も乱れてきます。 呼吸が乱れていたら良い施術はできません。 呼吸は静かに穏やかに、常にゆっくりした呼吸を心掛けて下さい。 3)皮膚はデリケートです。触れる時には息がかからないようにして小さく吐きながら触れます。 もしくは、○○さん失礼します等と声をかけると良いでしょう。 また場所的には関節部から入ると違和感が無いのです。抜ける時にはしっかり指先まで行うこと。 整体のみではなくオイルトリートメントでも同じです。 4)体重で圧す:押圧は決して、指で圧すのではない事を肝に銘じて下さい。手指は添えるだけです。 圧す時は四指で支えてから次に拇指を置き、体重を静かに乗せるだけです。戻す時に吸うこと。 支えが甘いから指で押すことになりますので注意が必要です。 5)支えの重要性:支えの手(四指)は圧す手(拇指)より先です。 1で支え、2でポイントに置く、3で真っ直ぐに伸ばした腕に体重をかけて行くのです。 6)圧す方向:必ず方向があります。圧されたがっている方向を指先で感じて下さい。 7)またゆるみをとることが大切です。ゆるみを必ずとりましょう。 触れたらゆるみ、と癖をつけましょう。 8)プラスワン 十1 前腕を例に挙げますと、オイルトリートメント,タイ古式マッサージなど、すべて同じですが、 手関節から始めたとして肘関節を通り越して施術をします。戻る時にも同じことが言えます。 スローダウンしながら手関節を抜けて手部まですることです。 プラスワンは基本です。 サークルや押圧は指節関節から始めると気持ちが良いですよ。 文字にするとややこしくなりますが簡単なことで、より効果的でより気持ちの良い施術ができます。 他の関節も全部同じです。パームプレスでも当然同じことです。十1と覚えて下さい。 手指については、指をサークル、圧迫などする場合、指骨ではなく、指節関節から始めると良いのです。 9)持続圧を一定のリズムで行います。心地良い音楽のようです。 ゆっくりと、気持ちのいい圧で行うこと。 10)拇指と四指の間隔:広すぎると指を痛めるので狭くします。 指や手を痛めることは間違っています。指を鍛えるとか、訓練しなければいけないとかは×です。 痛いのを通り越すと良いんだ、それで一人前だというのは明らかにおかしい。 体の使い方自体が誤っており、長い間には病気になります。また仕事が嫌になります。 どうか決して指や手などを痛めないで下さい。 昔の指圧師は脳溢血になったと言われます。拇指を使いすぎているのがその理由と聞いたことがあります。 ハンドリフレでは脳ですから。その通りなのかもしれません。 11)大切なことは指先で感じることです。 感覚も重要になることはいうまでもありません。 相手の方が「気持ち良いだろうなぁー」と思う強さや圧し方で施術してみて下さい。 12)マッサージ、整体の動きは腰からです。当たり前のことですが、腕で押していることがあります。 13)位置1:相手との距離は施術していて楽な所です。それを感じて、練習の中でつかむ訓練をして下さい。 位置2:施術部位と丹田は常に一直線です。中心軸と言っても良いかも知れません へそと手の触れる場所はまっすぐです、といい変えたほうが良いでしょうか。 14)フィット感:手の感覚を大事にして下さい。フィット感が無い時は間違っています 15)呼吸:自分が楽にできないような呼吸は間違った施術をしている証拠です。 姿勢を見直して下さい。また早さにも注意が必要です。 常にゆったりとした呼吸を心がけて下さい。 ● 施術が楽にできない時や苦しい時は受けている相手の方はもっと苦しく、つらくなります。 16)リズム:大切なことです。呼吸と関連しますので一定のリズムで行います。 強弱は慣れると聞かなくとも感じることができます。筋性防御が働きますので、つかんで下さい。 17)施術部位に常に意識を持つこと、大きく捉えてやる場合は全身をイメージして施術をします。 整体の場合、押圧は意識をより深くします。経絡はそれぞれ深さが違います。指で感じて下さい。 18)深い呼吸と正しい姿勢そしてしっかりグランディングをすることは疲労を背負わない工夫です。 グランディングのやりかた 立位でも座位でもどんな姿勢でも同じですが、床に身体が触れている面,すなわち接地面から少し 下へ沈むイメージを持ちます。 立位でしたら,足が少し沈む感じです。ただそれだけで多少の力で押されてもふらつきません。 19)慣れてきたら、相手の方を自分だと思い施術してみて下さい。 例えば、こう押圧すると気持ちが良いなぁとかです。 気が融合することが真の整体です。 施術する人と施術を受けている人とはぴったりした、一体感があります。 遠くから見ていても分かる理由です。 20)整体治療とは、まず自分の心と身体を整えることです。そして我を捨てて治療に専念します。 これから学んでゆく内容です。 ● 十四経発揮 1.経絡分類と記憶法 2.ツボの名前 3.十四経 ① 手の太陰肺経、② 手の陽明大腸経 ③ 足の陽明胃経 ④ 足の太陰脾経 ⑤ 手の少陰心経 ⑥ 手の太陽小腸経 ⑦ 足の太陽膀胱経 ⑧ 足の少陰腎経 ⑨ 手の厥陰心包経 ⑩ 手の少陽三焦経 ⑪ 足の少陽胆経 ⑫ 足の厥陰肝経 ⑬ 督脈 ⑭ 任脈 3.評価法 1)足 ①痛みと足の診かた ②足・脚の診かた2 2)膝 ①膝の診かた1 ②膝の診かた2 3)骨盤 ①骨盤・股関節の診かた 1 ②骨盤・股関節の診かた 2 ③骨盤・股関節の診かた 3 4)脊椎 ①脊椎の診かたを学ぶ 1 ②脊椎の診かたを学ぶ 2 ③脊椎の診かたを学ぶ 3 ④脊椎の診かたを学ぶ 4 5)肩・頚部 ①肩・頚部の診かたを学ぶ 1 ②肩・頚部の診かたを学ぶ 2 ③肩・頚部の診かたを学ぶ 3 ④肩・頚部の診かたを学ぶ 4 ⑤肩・頚部の診かたを学ぶ 5 次は |
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新潟県加茂市 おやなぎ 整体・マッサージスクール