学習ノート

小柳手技療法の学習 評価法 足の観察

 
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 足から見る観察法 4

  
初心者のための観察法 4  

   前回の仰向けの状態のままで行っているのであれば、下腿部から大腿部、腹部、胸部、顔面部
   までを観察することになります。

        

   特に左右差や硬さ、違和感は重要な判断材料になります。
   
どの部位に負担がかかって硬くなっているか?
   この違和感は何処から、来ているのか?
   なぜなのか、原因を突き止めることです。


   ① 両脚同時に大腿部から足元へかけて、脚の側面を触診します。
     硬さに注意して下さい。
     次に上から押さえてゆきながら骨や筋肉の硬さ、弾力を見ます。
   ② そのまま膝も両膝を同時に軽く触ってみて下さい。
     大きさに違いはないでしょうか
     たいていの場合
大きいほうの膝は負担がかかって、痛むことが多いのです。
     特に年配の方は注意深く、水が溜まっていないかも含め観察して下さい。

   ③ 内くるぶしに拇指を当てて脚の長さの左右差を確認して下さい。

   伏臥位の場合   
   伏臥位の状態で、足の次は下腿部、大腿部、臀部、背部、頚部、頭部へと目を向けてゆきます。
   左右差を見て下さい。
   頚部や頭部でしたら、どちらに傾けているかです。
   必ずと言って良いほど人は楽に動かせる方向を取ります。

   皮膚の色、血色、傷の有無、左右差はないか。
   硬さなどは触診で確認して下さい。
   足関節や膝関節、股関節には骨、筋肉、じん帯、神経の解剖的知識が必要になります。
   ご自分でも本を見て学んでおいて下さい。
   痛む場合や不具合が感じられる時には次回から学ぶ評価法(検査)に基づいて行います。

   
痛みと整形外科評価法

   痛みについて
   私たち整体・指圧、マッサージなどの施術者は評価法を学ぶ前に、痛みについても学ばな
   ければなりません。
   年配の患者さんのなかには慢性的疾患で苦しんでいる方々が多く居りますし、若い方でも
   腰痛などの問題を抱えており、それに対する理解が必要になります。当然のことですが治
   療するには痛みの種類や質を確認し、痛みの原因がどこにあるのかを解明しなければなり
   ません。しかし、痛みは感覚であると同時に感情でもあります。
   患者さんの気持ちを理解し、不安な気持ちを落ち着かせてあげることがもっとも大切なこと
   はいうまでもないでしょう。

   重だるく、痛い場所が明確でない痛みの時は緊急性が低いことが多く、自分である程度治療
   することが可能ですが、鋭く痛い場所が明確な時には緊急性が高いので、病院への受診を勧め
   て下さい。

   痛みは必要なのか?
   痛みは肉体に衝撃を与えかつ心をも萎縮させますが、私たちには必要なものでしょうか?
   歯痛や頭痛などを体験し、痛みがないと良いと誰しもが思ったことでしょう。
   実際に痛みを感じない、先天性無痛症という病気があります。痛みを感じないので、怪我を
   しても気づかないので、良いどころか生命が危険に晒されます。
   本来痛みは警告信号の役割を担っています。緊急な場合だけ、急性痛だけを担っています。
   人体の痛みには逃避反射と呼ばれる、危険を回避する機構が備わっているのです。

   
痛みのの伝わり方
   例えば指先をバラの棘で刺したとき、「チク!」と痛みを感じるのは、指先のはず。ところ
   が実際には、痛みや触覚などの皮膚感覚は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚と同様、「脳」が感じ
   ている感覚なのです。このしくみはどうなっているのでしょうか?

   指をバラの棘で刺したとします。
   そのとき、刺した部分の細胞は壊れてしまいます。すると、その細胞から、カリウムイオンや
   セロトニン、アセチルコリンといった「発痛物質」が出ます。この物質が知覚神経の末端
   (自由神経終末)に達すると、その刺激は今度は電気信号という形に変化して、「脊髄」と
   「視床」という部分を経て、大脳皮質の「体性感覚野」に届きます。この体性感覚野では、
   痛みの信号がどこから来たかによって、それぞれに対応する神経細胞が反応します。こうし
   てはじめて「右手の人差し指が痛い!」などの感覚が生じるのです。
   この時に瞬間的に手を離します。痛みから逃れるために屈筋が収縮し、伸筋が弛緩します。
   これを屈曲反射といいます。

   
痛みの原因の分類
   原因を①皮膚、②神経、③骨、④関節、⑤筋肉、⑥内臓由来、⑦その他に分類します。
   皮膚や神経の痛みは、痛みの場所が明確で、激しく強い痛みが特徴です。骨、関節、筋肉の痛み
   は動きに伴い痛みが悪化するのが特徴ですが、神経や関節は痛みが激しく、炎症を伴うことが多
   いことから疼痛部位には炎症所見(熱感・腫脹など)が認められ、あらゆる動作で痛みが出現す
   るのが特徴です。
   また筋肉の痛みは鈍く、痛みの場所が不明瞭で、特定の動きに限局されるのが特徴です。
   さらに内臓は動きなどとは関係なく起こる痛みを指します。
   一方、その他は①~⑥のいずれにも該当しないもので、心因性などの痛みが分類されます。


 痛みの種類とその特徴
 部位  主な疾患・症状 明瞭/不明瞭 タイプ  メモ 
 皮膚  切り傷、やけど  明瞭  鋭い  炎症を伴う
 筋肉

筋筋膜疼痛症候群

線維筋痛症 

 不明瞭 鈍い  動きで痛む 
神経  神経痛・ヘルニア   明瞭 鋭い  運動障害や知覚障害を伴う 
内臓  狭心症   不明瞭 鈍い 不定愁訴あり
骨折  明瞭/不明瞭  鋭い/鈍い  動くことで痛む、叩打で痛む 
関節  関節リウマチ   明瞭/不明瞭 鋭い/鈍い  動くことで痛む、炎症を伴う 
その他  心身症 椎間板症 不明瞭  鋭い/鈍い    
    参考文献 図解入門よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ 伊藤 和憲著    

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