HOME > 学習ノート > 実践的評価法「足部」 ■ 評価法 足部2 足の観察 ■立位での姿勢-足踏みを数分間してもらい、楽な姿勢で立った状態を観察します。 その時に腕や脚の振り方、肩の上がり具合なども見て下さい。 体重をかける方の脚に力が作用しますのでその足には緊張を強いるようになるので、 重心のかかる側の脚は緊張感があります。太く短い場合もあります。 腓腹筋やヒラメ筋の左右のバランスを見て均整が取れているかどうか? 細い場合には、神経学的障害があるか、過去にケガなどにより歩けなかった期間が長い ことにより筋肉が廃用性萎縮を起こしたことが考えられます。 廃用性萎縮:使わない筋肉は段々衰えてゆきます。 足関節、アキレス腱の周辺の腫れは循環器障害、リンパ浮腫、周囲の炎症などが考えられます。 アキレス腱を切断している場合などは段差が生じますので、容易に分かります。 足を横から見て、片側の足の甲が低くて、下腿部にねじれがある場合はその脚は長いこと が考えられます。 人は無意識に下腿部を内反させたり土踏まずを低くして身体を安定させようとします。 実例 リンパドレナージュの生徒さんで腰痛のある生徒さんと評価法を実際にやっている時に、 足の異常に気づきました。 お話をお聞きすると、幼少の時に履物に綿など入れて補正していたそうですが年頃になり 止めたようで、ハイヒールなどを履く機会が多く、それも災いして腰痛を起していたのです。 骨盤の調整を施したにも拘らず、改善が一時的でしたので、不思議に思っていました。 初めに評価法をやっていたらと反省したものです。 ◆あらかじめ、骨、筋肉そして靭帯がどうなってるのかを知っておくことが大切です。 解剖学的知識が必要ですのでお持ちの本かネットで確かめておいて下さい。 ・自動的関節可動域テスト:領域(部分)ごとに行い、可動域、その部位の一般的能力や関節 ・他動的関節可動域テスト:生理学的な関節可動域、関節の最終可動点(限界点)、痛みの有無 自動的背屈-患者に足を背屈(足の甲を自分の方へ向け引き寄せる)してもらい観察する。 自動的底屈-患者に足を底屈(背屈とは逆につま先を伸ばす)してもらい観察する。
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